先日、顧問先の社長から職場のPCの買い替えについての相談を受けました。

それって会計事務所に聞くことなの・・?

 

という意見もありそうですが、業務効率化を助言しているに、よく聞かれる質問なのです。

こんな質問をされるのは、弊所のようなコンサル型の事務所が多く他社の実情をみていて、中小企業の事業再生やコスト削減をしてきた経験からのコメントが求められていると認識しています。

 

↓うちのスタッフには、最新鋭PC(Thinkpad)+デュアルモニタ環境に加えて、生産性が高いアーロンチェア(20万円程度)を与えています。

 

60代以上の方と言わず、40代以上の経営者や管理者は、現在のクラウド型のアプリケーションが普及しているビジネス環境におけるPCの必要スペックを甘く見ていると思われます。

 

本格的なコスト削減のプロである当職が強調して助言するのは、今やPCのスペックはなるべく高い方がリーズナブルだということです。

よって、PCのスペックで言えば、CPUはCore-i5以上、メモリは8G以上、記憶装置としては絶対にSSDを搭載しているもの。更に、ディスプレイは2つ以上のデュアルモニタ環境を推奨します。

 

PCがロースペックであることによる手待時間というものは、時間の無駄であり、業務効率化の敵です。

体感速度0.1秒の待機時間の積み重ねのストレスは、フルタイムでPCを扱う事務スタッフにとって大きく、従業員のモチベーションを奪います。老朽化したPCで働かせるような職場で働いているスタッフは、そのうちこの会社にいることが人生の無駄だと感じてきます。

 

<40代以上の管理者の感覚>

・事務作業(ワードやエクセル利用)やWeb閲覧用のPCに高スペックなPCは必要ない。

・PCスペックは職階によるステイタスツールで、上司のPCが部下のPCより高スペックが当たり前。

・スタッフが高価なPCを欲しがるべきでない。

・PCが高スペックなのはお金の無駄である。

・PCの耐用年数は5年

 

<再生プロフェッショナルの助言>

・クラウドツールのビジネス環境(マルチタスク当たり前)ではPCパワーは不足しがちで再び高スペックが求められている現場になっている。

・PC入替は処理ボリュームが多い現場優先。メールとWeb閲覧しかしない上司こそがロースぺで十分。

・PCはもっとも長く触れる職場環境であり、スタッフには高価なPCを投資すべき価値がある。

・PCが低スペックなのは時間の無駄である。

・PCの耐用年数はスマホと同じ

 

ある離職率が非常に高い会社を見たときに、部下のPCの買い替えの稟議が上役に回るにつれて、どんどん安価なものに指示されていく状況をみて、辞めたくなる社員たちの気持ちの一端が分かりました。

 

さて、先日の某社長からの相談でも、少しでも価格の安い下位モデル(Core-i3、メモリ4G)のものを決めそうでしたが、上位モデル(Core-i5、メモリ8G)との差が2万円少々だったために、上位モデルをお勧めしました。私なら、更に上位のCore-i7の最新鋭機にします。

 

今は経費削減に取り組んでいる会社ですが、だからこそPCのような金額の小さな投資はケチらない方がよいのです。

2万円はたった数時間の時給、仕入単価コンマ数パーセント未満じゃないですか。

 

コスト削減はPCで行うべきものではなく、少人数で定型業務を効率的に回したり、無駄な残業時間や手待時間を減らして達成すべきものです。

 

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